生活習慣病外来で看護師が取り組む生活改善

生活習慣病外来という外来をご存知でしょうか。生活習慣病という食事や運動習慣が疾患の成立に深く関わっている疾患を治療するための外来で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの疾患を広く診る外来となっています。そこでは医師の診察だけでなく、栄養士による食事指導、理学療法士による運動の指導などが行われるなど、患者が正しい知識を持てるような授業のような試みもされることが特徴です。ここで学んだことを日常生活で実践して、患者には生活習慣病を主体的に治療してもらう、というのが生活習慣病外来の目標なのです。そしてその生活状況は検査値という形で反映されてくるため、生活習慣を改善させていないと簡単にそれが露見してしまいます。

その生活習慣病外来で看護師も患者の生活状況や、健康改善への取り組みをヒアリングするなどの取り組みをすることがあります。医師の問診と聞いていることは一見同じですが、患者の中には医師という肩書きに萎縮して、正直に問診では答えられない方もいます。中には怒られる、と感じて悪い生活習慣を取り繕う方もいるくらいですが、そういった正直に言えない患者から日々の生活ぶりをヒアリングすることや、ちゃんと生活習慣改善が出来ていれば褒めるのが生活習慣病外来で働く看護師の役割です。医師ではなく看護師なら、食事や運動習慣、服薬状況などについて本音を話せる、と医師には言わなかった真実を言ってくれる場合もあります。看護師も生活習慣改善チームの一員として、治療に携わるのです。
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